粉体技術の発展と期待 −戦後の金属鉱山選鉱技術から新エネルギー燃料開発へ−
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溝口 忠一
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化学工学会 SCE・Net
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第 2 次世界大戦後、復興を図る産業政策の中で金属鉱山が多く開発された。その選鉱、精錬工場は、粉体技術の組合せで構成されており、新しい粉体理論の展開、新部材の採用などにより粉体の新技術が出現している。その後、高度経済成長の中で、鉄鋼、セメント設備などの建設が進み、新しい生産技術が開発されているが、選鉱工場、精錬工場における粉体技術が大きな役割を果たしている。オイ ルショック後、産業界は重厚長大から軽薄短小の製品へと変わるが、粉体技術は、微粒子技術を中心にして、電子、医薬、化学、エネルギーなどの広い産業分野で利用が広がっている。戦後からこれまで、そしてこれからも粉体技術は、多くの産業分野で、その発展のためのキー技術の一つである。
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Keywords: |
粉体技術 , 選鉱技術 , 高度成長経済 , オイルショック , 新機能性素材 , |
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