近代日本陶磁器業における情報ネットワークの発展
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今給黎 佳菜
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お茶の水女子大学大学院博士後期課程/日本学術振興会特別研究員
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明治期の日本陶磁器業を取り上げ、業界内の情報ネットワークがどのような契機をもって形成され、どのように発展していったのかについて、歴史学的にその過程を明らかにすることを目的とする。領事報告等の歴史的資料から明治前期の日本陶磁器業における問題点およびそれへの対応を見ると、問題解決の過程において同産業の情報ネットワークは形成され発展していったことが分かる。また、初期には明治政府主導であった情報活動が、次第に民間へと深化し、情報媒体も多様化していった。そして、このようにして発展した情報ネットワークが20世紀以降の陶磁器輸出急成長の基盤となった。
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Keywords: |
陶磁器業 , 近代日本 , 情報ネットワーク , 情報媒体 , 歴史学的アプローチ , |
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